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「どうやって、うちを見つけたの? 」― 小さな店を探すテレビ取材の裏側 ―

  • 執筆者の写真: imd33
    imd33
  • 2025年12月18日
  • 読了時間: 4分

うちの会社は、夕方に放送されているニュース番組の一コーナーを定期的に制作しています。グルメ企画を多く手がけていますが、大手飲食店やチェーン店ではなく、町の小さな個人店を取り上げることが少なくありません。


そんな小さなお店から、よく聞かれるのが

「どうやって、うちを見つけたの?」

「なんでウチなんですか?」

という質問です。


個人店は、ごく限られた、その周辺に住んでいたり働いていたりする人たちに利用されていれば十分で、広く知られる必要はありません。

テレビでPRをするつもりもなければ、テレビ局という大きな会社が自分たちの店を知っているはずもない。

それなのに、どうやって探し当てて、取材させてほしいと申し出てくるのか。不思議に思われるのも無理はないと思います。


そこで今回は、私たちがどうやって小さな店を探し当てているのか、その方法についてまとめてみました。


リサーチはネット検索から

取材するお店を探す方法は、みなさんが美味しいお店を探すのと大きくは変わりません。

基本は、ネット検索です。


まず企画内容をしっかり把握し、

「このエリアなら、こんなお店があったらいいな」

と想像を膨らませます。


この辺りには、こういう料理が求められているのではないか。

きっと、こんな店主がやっているに違いない。

そんなストーリーを頭の中で組み立てながら、キーワードを重ねて検索していきます。


口コミを読む

検索で引っかかったお店の中から、まず料理の写真を見ます。

探しているイメージに近い料理を出していそうであれば、次にチェックするのが

口コミです。


口コミで重視するのは、味の評価だけではありません。

「店主とこんなやりとりをした」

「自家製の◯◯が美味しかった」

といった、店のデータベースには載っていない情報です。


たとえば、

「店主は強面だけど、帰り際に“足元が悪いなか、ありがとうございます”と声をかけてくれた」

「小鉢をサービスしてくれた」

といったエピソードから、店主の人柄が垣間見えることがあります。

そうした書き込みがあると、「一度、連絡を取ってみよう」と思います。


ネガティブな書き込みがあることもありますが、一つひとつではなく、

全体を見て判断します。


テレビ番組で見つけることも

バラエティ番組やYouTube動画でもグルメ系が多いもの。

何気なく見ていた番組の中で、個性的な店があればメモしておきます。

企画が立ち上がったときに、そのメモを見返し、

当てはまりそうなお店に改めて詳しく話を聞くこともあります。


最初のネタ出しは50軒近く

最初のネタ出しの段階では、50軒近くのお店が候補に上がります。

そこから、少しずつ篩(ふるい)にかけていきます。


・場所はどうか

・店主のキャラクターはどうか

・料理や食材へのこだわりはあるか

・ルールに沿った営業をしているか

こうした点を一つひとつ確認しながら、絞り込んでいきます。


たとえお客さんがたくさん来ている人気店でも、調理の大部分が本社の

セントラルキッチンで行われていて、

「どう調理しているのか」

「どんな食材が使われているのか」が見えない場合

撮影できる要素はどうしても限られてしまいます。

食材や調理のシーンが欠かせない私たちの番組には、向かないこともあるのです。


「うちなんかでいいの?」と思われるワケ

取材をお願いすると、

「なんで、うちなんですか?」

「うちなんかでいいんですか?」

と言われることがあります。


お店の方はご存じありませんが、その一軒は、50軒もの候補の中から、独自の基準で選び抜かれた貴重な一軒です。


世の中には似たようなお店がたくさんある、と思われているかもしれません。

けれど、料理、店主、人柄、空気感まで含めて見れば、そのお店は間違いなく

オンリーワンです。

だからこそ、私たちは「このお店を取材したい」と思うのです。


 
 
 

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