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番組制作会社と広報さんが分かりあえるために その一

テレビ番組制作を30年やっています。店舗の密着をすることが多く、チェーン店や大規模の店舗に取材したいときは、広報の方とお話しすることがあります。広報の機能がPR会社に委託されていることもあります。広報さんにしてみると、テレビだ!メディアだ!と、気構えて対応くださることが多いのですが、テレビの制作の内情って複雑なこともありまして、ちょっと知っていただけるとうれしいな、と思うことを書いていきます。


制作サイドと広報さんがもっとわかりあえれば、コミュニケーションがうまくいっていい関係になるんじゃないか、と思います。


私たちが広報さんに連絡したときの、第一声は・・・



『テレビの取材なんですけど・・・』


で、広報さんから最初に聞かれるのが、、、


『いつ放送ですか?』


このご質問、すごーく困るのです。なぜなら、放送はまだまだ先の段階で、放送日を決めるのは、テレビ局だからです。

私たち制作会社は、放送に関しての決定権がないんです。


どういうことか、説明しますと・・・。


テレビ番組は、テレビ局が制作しているわけではない、のです。


テレビ番組を掲載している場所を管理しているのが、テレビ局。テレビ番組を制作しているのは番組制作会社で、局とは別の会社なのです。


番組制作会社は、企画をテレビ局に持ち込んで、OKが出れば制作スタートします。番組制作会社から取材したい企業に連絡をする場合、まだ制作がスタートしていない段階、企画以前のリサーチの段階の場合が多いのです。


いつ放送するの?という質問に対して、私たちは、企画が通って、制作スタートしたら、その1か月から2か月後くらいでしょうか。。。となんともあやふやな回答しかできないのです。


一つの番組に制作会社は複数関わっています。レギュラーの番組ですと、3社から6社くらい。同じ番組に関わっているからといって、企画段階、それ以前のリサーチの段階の情報を共有していることは、ほとんどありません。


ほかの会社が似たような企画で動いていて、その制作が決まっていたら、後出しの企画はどんなに面白かろうが、お流れになってしまいます。


広報さんに知っておいてほしいこと。それは、最初の制作会社からのアプローチの電話では、放送日はもとより、放送するかどうかも定かでない、ということ。


そして、最初のアプローチの電話は、アシスタントディレクターという、ディレクターやプロデューサーのアシスタントが電話します。番組の窓口はこのアシスタントディレクターです。

20代の若者が多く、電話は苦手世代です。電話のマナーが追いついていない人、これから取材するかもしれない相手のホームぺージや記事に目を通さないまま電話する人もいます。


広報さんにとって、公開している情報くらい読んでおいてほしい!と思われるかもしれません。ADの説明している番組についてよくわからない!と思われるかもしれません。


もし、番組から問い合わせがあれば、それは番組のADで、これから放送へ向けてのパートナーと思ってください。

ADさんは、いつまでもADではありません。5年くらいたてばディレクターやプロデューサーに昇格します。いまはモタモタしている若手でも、そのうち決定権を持つ人材になっていきます。


ついでに、番組の構成について説明します。


構成の要素は、

スタジオ収録(スタジオの中で撮影して、録画するもの)

スタジオ生放送(スタジオの中からリアルタイムで放送されるもの)

取材もの(カメラが会社や店舗、工場や施設に出向いて密着。VTRにまとめる)

生中継 (スタジオの外から、生中継する。リアルタイムで放送されるもの)


があります。例えば、午前中やお昼に民放で放送している情報ワイド番組ですと、

スタジオ生放送 + 取材もの(VTR)+ 生中継で構成されています。

例えば、HNK総合の「あさイチ!」 日本テレビ「スッキリ!!」 TBS「朝チャン」 テレビ朝日「モーニングショー」 フジテレビ「めざましテレビ」


バラエティ番組ですと、スタジオ収録+取材もの(VTR)で構成されています。生放送はほとんどありません。こういう番組の場合ですと、企画から放送まで1か月から2か月くらいかかります。


ちなみに、情報ワイド番組ですと、月~金放送されていますが、VTR部分については、ニュース性が高ければ即日、企画性が高くて撮影要素が多ければ2か月かけることがあります。


そして、企画性が高い番組であるほど、下取材と呼ばれる、電話での聞き取りリサーチやロケハンといった、撮影前の準備に時間をかけます


企画がたちあがって、その企画に沿ったネタをネットや新聞や業界紙で集めて精査するのですが、100件集めて、最終的に3件ほどに絞りこんでいきます。絞る工程のなかで、候補のお店や企業に電話をすることがあります。


だいたい、企画ありきのコーナーや番組ですと、取り上げるのは、3件以上です。1件ならPR色が強いと思われます。2件だと対立構造になりかねないためです。中立的にするには3件取り上げるのがバランスがいいのです。


1件2件の場合ももちろんあります。そこに感情移入できる要素がどれくらいあるか、です。企業や店舗のPRになるような要素ばかりだと、企画として成立しないのです。


企画を成立させるまでに、手間をかけているのです。。。(その二へ続く)
















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