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テレビCMを流すのにかかるお金 ざっくりいくらかかる?

更新日:2022年7月26日

テレビCMについてのコラムは数多くありますが、ここでは専門用語を使わずに、最もわかりやすい説明を心がけています。


今回はお金について。


CMを出そう!と思ったら、いったいいくらかかるんだろう?って、まず、お金について

疑問が浮かびます。


テレビCMを出すには、窓口は広告代理店になります。広告代理店に相談するにしても、どれくらいの金額を出せばどんなことができるのか程度は知っておきたいもの。何も知らないから足元を見られるのではないか?と不安が募りますよね。


今回は、「テレビCM、ざっくりこれくらい!」というテーマです。


テレビCM、今、どんなのが放送されている?


つくりたいCMはどんなのですか?

ととっさに聞かれてもイメージできませんよね。では、テレビ、つけてみましょう。

いま、どんなCMが流れていますか?


通信会社、洗剤、化粧品、ITサービス、風邪薬、インスタント麺、調味料、家・・・


それらには、タレントが出てます?それは、名前が言える人?名前は思い出せないけど、よくテレビでみる人?

それなら、知名度が高いタレントを起用しています。

名前は知らないけど、よく見るタレントは、認知度が高い方なのです。ざっくりですが、1000万円ほど。名前が言える人はかなり認知度が高いと言えるので、3000万円くらい。




タレントの認知度や好感度によってギャランティのランクがありますし、何人使っているのか、放送期間などでも違うのですが。タレントを使ったCMを出したい、と考えているなら、ざっくりそれくらいを念頭においておきましょう。


そんなに高いのか!と思われますが、これはタレントを使っている場合です。タレントを使わずに、極力予算をかけたくない、という場合だと、20万円くらいから可能です。


テレビCMは15秒、あるいは30秒。ごくたまに60秒。

15秒か30秒のCMにこれだけの予算をかけて作っています。


さて、CMを作ったから、といって、CMはまだ流せません。まだ購入しなくてはならないものがあります。


それは、放送枠です。放送枠の料金のことを電波料といいます。

どのテレビ局で、何月何日から何月何日までの、どの時間帯に、何本、

というふうに、場所、期間、本数を決める。

特定の番組のスポンサーになって、1クール(約3か月間)流す。

視聴率に連動させる。

など、放送枠の取り方はいくつか方法がありますが、放送枠を購入しなくてはなりません。


つまり、テレビCMを流すには、

   テレビCMの制作料 + 電波料 がかかります。


例えていうと、放送枠は土地。映像は家。みたいなものです。人気の高い土地は高額ですし、そこに見合う家を建てる必要があります。高級住宅地に似合う家、地方の山あいに似合う家、みたいなものです。


その電波料はいくらなの?


電波料の金額は、視聴者数と連動しています。

視聴者が多い場所は、金額が高い。視聴者が少ない場所は、安い。

東京キー局のプライムタイムは、とっても高い。

ローカル局の早朝・深夜の時間帯は、とっても安い。


それぞれ、ざっくりと、

東京キー局のプライムタイムの放送枠は、500万円以上

ローカル局のリーズナブルな時間帯は、1万円くらい。


広告代理店へ初めて相談するときには、東京キー局でタレントを使ってCMして一気に商品やサービスの認知をあげたい、と考えているなら、5000万円くらい、

まずはローカル局でCMの効果を試してみたいと考えているなら、50万円くらいを念頭において広告代理店に連絡をとります。


放送枠を買うのが先か?映像をつくるのが先か?


同時に進めていきます。どちらも、すぐに購入できる、というわけではありません。

どんなメディアも(例えば、新聞、雑誌、ラジオ、交通広告、駅前ビジョン、インターネットなど)、広告を掲載するときは、広告主と広告物の審査があります。


広告主の審査には、会社案内やホームぺージなど、業種や業態などがわかる会社資料、会社の登記簿謄本、履歴事項全部証明書、などを提出してテレビ局が審査します。


こちらが通れば、CMの内容が分かる絵コンテを提出してCM表現の審査を受けます。


もし、映像を先に作ってから審査を受けると、各テレビ局にあるCM審査の基準に抵触していたり、表現やテロップ(文字情報)、ナレーションなどに、紛らわしい表現や使えないことばが入っていたら、その映像はCMで流すことができません。

表現を修正しなくてはならないのです。


完成した映像を修正するのは、手間もお金もかかります。制作に入る前に、映像のイメージやテロップ、ナレーションを書き込んだ絵コンテを提出して審査してもらいます。


CM映像で最低限かかる費用項目は何?


CM制作で最低限かかるのは、企画構成、撮影、編集、音楽効果、ナレーション、スタジオ費です。予算をかけて作る場合は、CMプランナー、コピーライター、CGクリエイター、デザイナー、映像クリエイターなど、クリエイティブチームが制作しています。クリエイティブチームで制作してもらうと、予算的には1000万以上かかるでしょう。


撮影には、タレントやエキストラなど出演者の費用や、スタジオセット、小道具、メイク、スタイリストなどがかかってきます。


かたや、ディレクターひとりで企画構成、撮影、編集をこなすこともできます。20万円の予算の場合は、ディレクターがほとんどを担います。


ローカル局や独立局なら、パッケージプランがある!


もし、地域に根付いた会社で、地域密着されて活動しているなら、テレビCMも地域密着型でいいはず。全国ネットで流す必要はありません。ローカル局や独立局なら、放送枠とCM制作をセットで販売しているところもあります。だいたいの目安は、50~100万円ほど。ローカル局や独立局の良さは、テレビCM以外にも枠があるということ。情報番組でインフォマーシャル枠があります。情報番組の出演者が紹介してくれる、というもので、時間尺も1分前後と長め。会社や店舗に中継できてくれるというバージョンもあります。


映像を自社制作したり、知人に作ってもらうのは?


CM映像を社内や知人に動画制作が得意な人がいるので任せたい、という場合。テレビCMでは「テレビCM素材搬入基準」というマニュアルがあり、これに準じてないと納品できません。

ここで書かれている言葉がよくわからないのであれば、CM制作に慣れている人に任せた方が安心です。


マニュアルの一例では、納品する形態についても、XDcamというメディアで納品するのですが、XDcamに映像をコピーするにはXDcam専用の機材が必要となります。


まとめ


・テレビCMにかかる料金は、CM映像制作費+電波料がかかります。

・テレビCMには、広告主の審査と広告物の審査をクリアしなくてはなりません。

・予算がなくても、ローカル局や独立局ならハードルが低いです


今回は、CMについて、お金の話をさせていただきました。より詳しく知りたい!具体的にこういう案件はどうなの?などのご質問は問い合せフォームからお気軽にどうぞ


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