PR会社はテレビ取材への近道になる?ー現場からみたPR会社の役割ー
- imd33

- 1月6日
- 読了時間: 4分
前回、テレビに取り上げられる手段のひとつとして、PR会社について触れました。
今回は、そのPR会社について、もう少し深掘りしていきます。
テレビに出るルート
テレビに出るためのルートは、大きく分けて二つあります。
それは、
① テレビCM枠を購入して、CMを流す
② テレビ番組に取り上げてもらう
という方法です。
①は、テレビCM枠を購入することでテレビに出ることができます。
費用がかかるのはCM枠だけではなく、
その枠で流す動画の制作費も必要です。
たとえば、15秒のCM枠を100万円で購入し、
15秒の動画を100万円で制作した場合、合計で200万円がかかる、
という計算になります。
②は、テレビ番組に取り上げてもらうというルートです。
こちらは、基本的にお金はかかりません。
番組側が撮影に来て、放送してくれます。
タレントが商品やサービスを使ったり、試食したりして、使い勝手や感想をコメントしてくれることもあります。
そう聞くと、
「それなら、ぜひテレビ番組に取り上げてもらいたい」
と思いますよね。
しかし、肝心なのは、
テレビ番組側が「取り上げたい」と思わなければ実現しないという点です。
そもそも、あなたの商品やサービスを番組に知ってもらわなければ、
「取り上げるかどうか」の検討対象にすらなりません。
そこで登場するのが、PR会社
PR会社は、あなた自身や、あなたの商品・サービスを、テレビ番組に限らず、さまざまなメディアに知ってもらうための活動を担う会社です。
PR会社が主に行っているのは、次のような業務です。
プレスリリースの作成
メディアへの情報提供
記者対応の整理
取材を受けるための準備
ざっくり言えば、「取材されやすい状態」を整えてくれる存在がPR会社です。
テレビが求める「前提」
テレビ番組は、どんなジャンルであっても、「公共性」を持っていることが前提です。
テレビで取り上げられるためには、
この情報が人々にとって必要である、役に立つ、
という視点が欠かせません。
つまり、
「今、なぜ、それを取り上げるのか?」
という必然性が、番組側に伝わらなければ、多くの情報の中に埋もれてしまいます。
PR会社は、あなたが売りたい商品やサービスを、
テレビ番組が「取り上げたくなる文脈」で紹介する文章(リリース)を作成し、
番組担当者に届けます。
そして、取材候補になった際には、窓口となって、
取材の段取りを組む
内容に齟齬が出ないよう説明・案内をする
取材後の対応を考える
といった役割も担います。
PR会社に支払うお金は、「テレビに出る権利」ではありません。
テレビで取材される状況を整えるための、手間と時間への対価です。
番組側から見れば、
「情報が整理されていて、話が早い状態」がつくられている、ということになります。
PR会社を味方にできるケース
会社やお店、商品をテレビ番組で取り上げてほしいと考えるなら、
PR会社に依頼すること自体は、決して間違いではありません。
ただし、
「テレビ番組に出られます」と断言する会社には注意が必要です。
最近では、「番組に出られます」とうたいながら、実際にはテレビではなく、
YouTubeチャンネルやネット番組であるケースもあります。
それらが悪いわけではありませんが、
提案されている「番組」が何なのかを、きちんと理解することが大切です。
では、PR会社が本当に味方になるのは、どんなときでしょうか。
まず、
何を世の中に知ってほしいのか
それをどう伝えたいのか
が、ある程度はっきりしていること。
そして、取材依頼が来た場合に、
取材対応をする余力がある
十分な知識や説明ができる人がいる
取材に時間を割ける
こうした準備ができていること。
さらに、「今すぐ出たい」という気持ちだけでなく、長期的に構えられる余裕も必要です。
取材のタイミングは、自分が思う「今」とは限りません。
また、取材されても、実際の放送はさらに先になることがほとんどです。
テレビ取材は、思いどおりには進みません。
だからこそ、その前提を理解したうえで向き合えるかどうかが、大切なのだと思います。




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