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  • imd33

番組制作と動画制作の違いについて説明していること

弊社はテレビ番組の制作会社で、東京キー局(地上波)の番組を作り続けてきました。1990年ころの創業なので、もう30年以上です。最近は企業からの動画案件も引き受けております。初めてのミーティングのときに、必ず聞かれることがあります。


それは、テレビ制作って動画を作るのと何が違うんですか?という質問。


映像を作るのに、テレビ制作していようが、動画専門の会社がつくろうが、完成度では差異がありません。映像の完成度で比較すると、動画専門の会社のほうが映える映像になりますよ、とお話しすることもあります。『ランサーズ』などでフリーランスの動画制作者とコンタクトをとって作ってもらえば、カットがわりのDVや音楽の選曲、テロップの不フォントなど、洗練されています。


それがなぜなのか?というと、単純に踏んできた場数が違う。のです。


テレビ制作者がつくる場合、テレビ制作は、30分番組を作るのに、どれくらいかかっているのか?というと、2か月くらい平気でかかります。制作の工程は、企画(ネタを絞り込む)・撮影・編集の大きく3工程あります。撮影や編集はディレクターが行う場合もありますが、DVやテロップを入れるのはポストプロダクションという専門スタジオで、専門オペレーターが行いますし、選曲なんぞも、音楽効果さんという専門のスタッフがいます。テレビのディレクターは、年間で制作できる本数が少なく、自らが行う作業も少ないのです。


かたや、動画制作を生業にしている人たちは、基本、一人で全てを作業し、納品もはやいです。撮影して納品まで、早ければ3日程度、かかっても10日くらい。1か月に5本程度の作品を仕上げているのではないでしょうか。

テレビ制作者は年間に10本くらいしか手掛けられませんが、動画制作者なら、月に10本制作している人もいるのです。


この作業量の差は、出来栄えに大きく寄与します。


それでもテレビ制作者に委託すると、いったい何がいいのか?


クライアントさん自身が、伝えたいメッセージをハッキリ持っていても、それが見ている人に伝わるのか?というと、伝わりません。


社長さんや、広報の人が、カメラの前に座ってメッセージを語っても、話していることにテロップを入れても、視聴者は興味をもって見てくれるでしょうか?


そういう映像、見ますか?


私は見ません。すぐ飽きてしまいます。


テレビのディレクターは、それを知っています。メッセージを映像で伝えるには、話していることばではなくて、ことばそのものを表す絵を見せなくては、視聴者は見てくれません。人が話しをしているインタビュー映像は、5秒と持たないのです。


テレビのディレクターの使命は、ぐちゃぐちゃした思考や難しいはなしや、複雑な事象を、誰もがわかる、そして面白く見せて、視聴者に関心を抱かせることに長けています。


なぜなら、テレビ視聴者は、「わからなかったら見直す」ことはしません。その場その場でわからないと、その番組から離脱してしまいます。人はわからないと諦めてしまうのです。


1カット1カットに、意味があり、それを積み重ねていくことで、この映像はこういうメッセージがあるんだな、と視聴者は受け取っていきます。


視聴者は、映像にうつっていることが自分の想像の世界と近ければ、共感をもちます。かけ離れていると、驚感を抱きます。しかし、驚きは共感を積み重ねた先に訪れるもので、いきなりの驚きは、なんじゃそら?という違和感になる可能性があります。


テレビは共感・共感・共感をいくつも重ねて、効果的なタイミングで驚感を呼び起こします。見ている人の感情を揺さぶり、面白い!と感じさせる映像なのです。


それを動画制作者ができるのか?というと、もちろんそれができる人もいます。

でも、一度お付き合いしてみないことには、できるかどうか、は分からないのです。

動画制作者は、人と話すのが苦手だから、そういうことをやらずに済む編集が好き。

という人も多いので、動画制作者に頼む場合は、必ず会話による打ち合わせをすることをおススメしています。


たまに、知り合いに撮影と編集が趣味の人がいるから、その人に作ってもらいます!

広報の人が内製します!という場合もあります。


趣味の範疇であれば、知り合いにお願いするのもいいのですが、それをYouTubeなどに公開するなら、視聴者の制限をかけたほうがいいでしょう。

映りこんでいる映像や使用しているフォントや音楽が著作権をクリアしているかどうか、理解していますか?YouTubeといえども、不特定多数の視聴者がいるところに掲載するという意識をもち、リスクを知っておいたほうがいいですよとお話しします。


社内で内製する場合のリスクは、その商品について知りすぎているがゆえ、何がすごいのか?どこが面白いのかをスルーしがちです。


私ってこんなにすごいのよ!っていう人よりも、

彼女はこんなにすごい人なのよ!って言われる人のほうが、

興味もちません?












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