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テレビ番組制作の放送までの工程

テレビ番組の制作工程は、大きく分けると、Ⅰ:準備 ⇒ Ⅱ:ロケ ⇒ Ⅲ:仕上げ、と3つの工程になります。それぞれ、細かい作業があるのですが、それについて解説してみました。


Ⅰ:準備

  ①企画案

  ②リサーチ

  ③プレゼンテーション


Ⅱ:ロケ

  ④ロケハン

  ⑤構成案作成

  ⑥ロケ準備

  ⑦ロケ(撮影)


Ⅲ:仕上げ 前半

  ⑧仮編集(オフライン)

  ⑨プレビュー

  ⑩白素材完成

  ⑪テロップ原稿作成

  ⑫ナレーション原稿作成

  


Ⅲ:仕上げ後半(ポストプロダクション)

  ⑬本編集(V-V) 白素材調整

  ⑭本編集(V-V) テロップ入れ

  ⑮MA 音楽入れ

  ⑯MA ナレーション入れ

  ⑰MIX


  ⑱オンエア


こうして書き出してみますと、ロケ以降の仕上げの工程が多いですね。料理で例えると、ロケまでが食材調達、仕上げが調理といえます。ロケで撮影した映像のことを「素材」といいます。素材をどう調理していくのか、でバラエティにもなるし、ドキュメンタリーにもなります。個性的な食材を掛け合わせて、今までにない味わいを追求するのか、それとも素材の味わいを活かしてそのままのおいしさを際立たせるのか。料理人の得意とする調理法があるように、ディレクター次第で素材の活かし方料理法が変わります。


さて、それぞれ、解説していきます。


① 企画案

  この枠でこういう番組があればいいよね!こんな番組を作りたいなあとアイデアを出

  していきます。ネットや雑誌、新聞、テレビ、ラジオからインスピレーションを受ける

  ことが多いです。テレビでみた映像で、この人にあってみたいなあ、とか、そこに行っ

  てみたいなあ、食べてみたいなあ、とひっかかったことが起点になることも。


② リサーチ

  番組として実現可能かどうか、より詳しく調べていきます。電話をして話を伺ったり

  直接会いに行くこともあります。


③ プレゼンテーション

  企画書を作成してプレゼンします。


④ ロケハン

  ロケーションハンティングの略です。

  撮影する場所を見て、どうやって撮影するか、誰に話しを聞くのか、どんな流れで撮影

  するのかを決めるために下見をします。


⑤ 構成案作成

  できあがりのイメージ図のようなものです。


⑥ ロケ準備

  ロケで必要な許可、申請をしておきます。ロケに関わるスタッフに、スケジュールと

  構成案を配布して、打ち合わせをしておきます。

  ロケに関わるスタッフは、撮影・照明・音声など技術チーム、タレントやリポーターの

  出演者、取材先です。


⑦ ロケ

  最小人数のチームの場合は、ディレクター1人で撮影することもあります。通常ですと

  ディレクター、カメラマン、音声の3人。バラエティ番組でタレントが2人あるいは3人

  ですと、プロデューサー、ディレクター、アシスタントディレクター、カメラマンと

  音声が2人ずつ、タレントのマネジャーやメイクが来ることもあります。タレントが 

  2、3人でぷらぷら町歩きしているような番組でも、カメラの後ろには10人以上のス

  タッフがいます。


⑧ 仮編集

  ロケで集める素材は、オンエア尺の5倍から20倍あります。30分番組だと正味24分

  程度。素材尺は2時間から20時間くらいはあります。放送されている映像はほんの

  一部で、ほとんどが使われません。取捨選択して、構成に沿って並べていきますが、

  当初の構成通りとはならず、悩ませます。仮編集で約1週間程度かかります。


⑨ プレビュー

  プロデューサーと見て、チェックします。構成案からズレていないか、見やすいか、

  わかりやすいか、情報は合っているか、法に則っているか、などの視点からチェックが

  入ります。プレビューは最低でも3回。


⑩ 白素材完成

  白素材というのは、ここからの作業のベースとなる映像のことです。

  「白」は、何も入っていませんよ、という意味。テロップやナレーションが入っていな

  い状態のベースの映像です。

  ここから、さらに作りあげていく工程があり、白素材以降の作業は、ポストプロダク

  ションとも呼ばれます。ポストプロダクションは、工程の作業のことでもありますし、

  作業をする場所を指します。白素材を作成するところまでは、ディレクターが自ら行う

  作業ですが、これ以降は、専門のスタッフが実務を請け負います。


⑪ テロップ原稿作成 

  いまや、テロップは画面の四隅に入っています。下位置に喋っている内容、上位置には

  番組のタイトルや、コーナーのキャッチ、右か左位置には名前や肩書やら、テロップの

  情報量は、30分番組なら、200~300文くらい。ここでの作業は、まだ映像にテロッ

  プを入れるのではなく、どんな文章や情報を入れるのか、原稿を作ります。

  この原稿が正しいかどうか、校閲者がチェックします。


⑫ ナレーション原稿作成

  ナレーションを書いていきます。映像を説明したり、補足したり、心情を代弁したり。

  映像では写し出されていない部分、例えば、料理だったら味や香りの説明をします。 

  アクシデントが起きる前には、これからどんなことが起こるのかを視聴者に準備さ

  せるようなナレーションを入れます。


⑬ 本編集(V-V)白素材調整

  ここから、仕上げの部分の最終仕上げへ突入します。ポストプロダクションと呼ばれる

  作業です。白素材を完成させていますが、さらに、色味を調整したり、画角を整えたり

  モザイクを入れるなど、さらに精度の高い調整をしていきます。


⑭ 本編集(V-V)テロップ入れ

  そのあと、テロップを入れていきます。テロップのフォントやデザイン、色、入れる位

  置など、番組によってルールがありますので、それに合わせて作っていきます。入れる

  タイミングや、出し方はディレクターのセンス。


⑮ MA 音楽入れ

  V-Vは映像の編集でした。MAは音の編集です。音楽やナレーションを入れる前に、

  整音をします。ノイズや雑音を低くしたり、消したりして、際立たせたい音、インタビ

  ューの声や出演者のしゃべりを明瞭にしていきます。そして、BGMの音楽や効果音を

  のせていきます。


⑯ MA ナレーション入れ

  ナレーションを入れます。ナレーターに読んでもらうと、あれ?この表現でよかったか

  な?この情報で合ってたっけ?と、気になることが出てきます。


⑰ MIX

  映像に入っているノイズや雑音、インタビュー、と、音楽・効果音、とナレーションを

  一つの領域にミックスして入れていきます。


⑱ オンエア

  ようやく、放送です。


これがニュースですと、現場へロケして、編集しながら、ナレーション原稿とテロップをつくって、即入れて、音楽とナレーションは生で入れる。


スタジオとVTRで構成されている番組ですと、最初にVTR部分をつくって、スタジオでVTRを流して収録し、再度編集⇒ポストプロダクション作業、を繰り返します。


こうやって番組がつくられています。制作日数がかかるのも、予算がかかるのもこれだけの工程があるからなのです。


  

  



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