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「テレビ的」にというコトバについて解説します

更新日:2月6日





クライアントさんから出てくるワードに、「テレビ的」というのがあります。

「テレビ的に作ってほしい」「ここはテレビ的に見せて・・・」と仰られることがあるのですが、普段、番組制作をしているにもかかわらず、「テレビ的」というワードへの解釈に悩みます。


「テレビ的」という言葉はどんなことが期待されているのか、姉妹会社の代理店に聞いてみたところ・・・



1、視覚的な効果

2、音楽と音響効果

3、集中させるデザイン


ではないか、とのこと。



それぞれ詳しく書いていきますと・・


1、視覚的な効果

①シーンに合わせたカメラ、レンズを使う

 ドローン、ゴープロ、360°カメラ、スローカメラ、ハイスピードカメラ、

 一眼レフカメラ、広角レンズ


②異なるカメラアングルで同時に撮影する

 ロング、アップ、バストショットなど、サイズやアングルによって複数のカメラを設置

 して同時に撮影する


③コメントにテロップを入れる。強調したいコメントは色、大きさ、フォントを派手にする


④場面転換やシーンがわり、キャッチーなテロップにエフェクトをかけたり、CGを使う


⑤セットや小道具、照明などで視聴者の没入感を高める


2.音楽と音響効果

シーンや登場人物の心情に合う音楽や、雰囲気を伝える音楽をつけることで、視聴者は感情や状況を直感的に理解します。強調したいメッセージやデータのテロップに合わせて効果音をつけることで、ここが伝えたいことなんだ、と分かります。調理のシーンには、ASMRを意識した音を足すことで、料理がよりおいしそうに感じます。


3.集中させるデザイン

映像のテイストを揃えたり、テロップの出し方にルールを定めることで、映像全体に統一感が生まれます。統一感があることで視聴者は不快な思いをせずに安心して見ることができます。統一された映像から、逸脱させることで、視聴者に意識付けがされたり、印象を残す効果があります。どこをどういう風に逸脱させるか、はディレクターの演出によるところ。


しかし、これらは、ツールや技術があればできることです。InstagramやYouTubeを主戦場としているクリエイターたちも意識していることでしょう。


あるInstagram運用代行の会社のブログを読むと、人は3秒で飽きるから、2秒でカットを変える、と推奨していました。

テレビも同様で、一瞬みれば、それがバラエティなのか、ドキュメンタリーなのか、ニュースなのか、ドラマなのか、CMなのかを見破り、2秒見れば、今、何を話題にしているのかがわかります。それ以上そこに留まらすことができれば、集中力が維持できる10分15分見続けさせることが可能です。


しかし、InstagramなどSNS動画は数秒程度ですし、YouTube動画もあまり長いものは推奨されていません。


つまり、どんな要素が「テレビ的」なのか、は、10分15分見せ続けることができる

「構成」ではないか、と思います。


クリエイターとテレビ番組制作者の違いは、映像を短い時間でよく見せることに長けているのはクリエイターだと思います。テレビ番組制作者の方は、長い時間留まらせ、何をどう見せるのか、メッセージをいかに自然に伝えるか、に長けていると思います。

そのため、テレビ制作者は撮影前に取材をして、クライアントの履歴だったり背景だったりを聞き取り、何を抽出するのかを選び、それが視聴者に自然に印象づくように流れをつくります。


クライアントから「テレビ的に」と言われたら、何をどう見せるのか提案してほしい。ということだと思います。


クリエイターと番組制作者との違いは、クリエイターは構成・撮影・編集を一人でこなしていますが、番組制作者は専門の人た立ててチームでこなします。


どちらにもメリットとデメリットがあり、個人クリエイターの大きなメリットは、ワンストップで完成させることができるため、時間や予算を抑えることができます。


テレビ制作者のメリットは、それぞれに長けた人が集まりますから、専門技術を投入できたり、アイデアを広げることができます。複数の人が絡むため、その分予算もかかりますし、それぞれのスケジュールを擦り合わせる手間がかかります。


映像制作を誰に発注していいのか困ったら・・


映像制作を誰に発注すればいいのかわからないときは、その映像をどこで公開したいのか。

尺は何分くらいなのか。をイメージしてみます。InstagramやTikTokで1分以内であれば、クリエイターの方が得意でしょう。自社ホームページや公式YouTubeで10分程度であれば、テレビ制作者の方が適任だと思います。


クリエイターも制作者も誠意をもって仕事をしている人が大半ですから、自分では役不足、不得意だとわかれば、そういいますし、自分ができる範囲のなかで提案してくれるでしょう。






















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